株式会社

エムズファクトリー

食肉原料卸・食肉加工卸・委託加工卸

5S活動

< 5Sの実施内容 >

「清潔」という目的を達成するため「整理」、「整頓」、「清掃」を行う。

■ 整理 ■

「清潔」とは、食品に悪影響をおよぼさない環境のことである。すなわち、微生物汚染、化学物質汚染、異物混入がおこらない状態を構築することである。具体的には、「混入しにくい環境をつくる」、「なくなったらすぐわかるようにする」、「異常な状態に気づけるようにする」ことである。

• 捨てるものと捨てないものとの線引きを具体的にする。(3か月間で  1度も使わないものは処分する)

• 工業内で使用する備品の個数を明確にする。(包装室の筆記用具は5本と決める)

• 工場内に予備品を置かない。(1日に使用する包装テープが3本の場合、現場には3本置くようにする)

• 劣化しやすいものは代替品を用意する。(プラスチック製の工具を金属製に変更する)

• 紛失しやすいものは、置かない。(輪ゴム、クリップ、消しゴム)

• パーツの一部が無くなりやすいものはパーツないものに変更する。(キャップ式ボールペンをノック式ボールペンへ変更する)

• 私物や持ち込み禁止物を明確にする。

■ 整頓 ■

「整頓」では、ものの設置場所、個数、設置方法を明確にする。大きい棚などは整理の段階で配置済みのため、ここでは細かいものの置き場所を明確にし、棚などの設置場所の修正をする。その際に以下の点に注意する。

• 見えない場所がないようにする。(棚の天板にはものを置かない)

• 人が入れない場所は設けないようにする。(棚と壁の間に人が入れる程度に開ける)

• 全てのものの置き場所に名称表示をする。(引き出し、棚などにも表示する)

• ひと目の確認で、ものがなくなっていることに気づけるようにする。(必要なものだけしか置けないようにする)

• 用途の異なるものを同じ箇所に置かない。(化学物質(殺虫剤、シンナー、機械油)は、食品に接触する器具や食材とは接触しないように置く)

• 作業中の動きを考慮して、ものの配置を定める。(作業場所の近くに一時置き場をつくる)

■ 清掃 ■

「清掃」では、清掃不足により食品に化学物質汚染や異物混入がおきないようにするために、清掃ルールを定め、実施する。しかし、ルールをマニュアル化し、細かく決めることが重要ではない。もっとも重要なのは“出来上がりの基準”を明確にすることと使用薬剤の用法用量に応じたルールにすることである。工場において清掃は、以下のように様々な目的で実施されている。

• 微生物の除去

• 昆虫の発生防止

• 残渣の除去

• アレルゲンの除去

• 洗浄剤の残留防止

■ 躾 ■

「躾」では、的確に3Sを実施させる。5Sの「躾」というと一方的に指導し、やらせるという印象が強くなり、上手くいかない場合、従事者が悪いと結論づけがちである。そのような失敗をしないために5Sの「躾」は「教育訓練」と考えるとよい。必要な項目は、「教える」、「実施させる」、「確認する」である。